『健康格差』

健康格差 11章

担当:小西 副題は「希望の仕組み」です。本書全体を振り返りつつ、医療者ができること・やるべきこと、よりよい社会とは何か、が語られています。

健康格差 第10章

担当:東 タイトルは「この世界で公正に生きる」。グローバル経済がどのように人々の健康に影響するかについてです。最終章前にふさわしい大きい話ですね。知っておく必要はあるだろうけど、大きすぎて個人でどうこうできることじゃないんじゃないかなあ、と…

健康格差4章補足②:日本の体罰

小児期のマルトリートメントを扱った『健康格差』4章の補足で被虐待児のケアについてまとめたいのですが、その前に、先日セーブザチルドレンジャパンより「日本のしつけのための体罰等の意識・実態調査」が出ていたので、紹介しておきます(2万人に対するイ…

近藤克則さんインタビュー

こんな記事がありました。 オフグリッド化する医療〜身体から環境へ、未来社会の健康づくり〜 | 一般財団法人 Next Wisdom Foundation ネクストウィズダムファウンデーション 健康の社会的決定要因が注目されるようになった経緯が解説されていますね。教養の…

健康格差 第9章

担当:東 8章は地域のSDH。9章は国家、10章は国際社会と、より広い社会でのSDHを見ていきます。健康によい国のあり方とはどんなものでしょうか。北欧に学んじゃいます。

健康格差 第8章

担当:天久。タイトル:回復力のあるコミュニティを築くBuliding resilient community。resilienceとは、逆境的状況にもかかわらず生き抜く力、防御因子、抵抗力、復元力を指す言葉です。「なぜ同じような逆境的体験にもかかわらずPTSDになる人とならない人…

健康格差 第7章

担当:福冨 老年期の健康格差を扱った章です。本書の中でも健康格差啓発活動の中でも、「(健康)寿命の格差」は象徴的な指標として使われていますね。人々が老年期を豊かに過ごすにはどうすればいいか、どんなことが課題になるかを探って行きます。

健康格差 第6章

担当:天久 ■ なんのために仕事をしますか? 我々は第一には賃金を得るために仕事をします。賃金以外にも仕事は、社会的地位をもたらし、アイデンティティ確立の助けとなり、ライフコースにおける安心感を得ることができるなど、様々な点で人にエンパワーメ…

健康格差 第5章

担当:東 『健康格差』4-7章はSDHがライフサイクルのそれぞれの時期でどのように効いてくるかを扱っています。幼児期(第4章)、学童期(第5章)、青年ー壮年期(第6章)、老年期(7章)。今回は教育がもたらす健康への効果についてです。

4章補足:逆境的小児期体験の潜伏効果について

文責:東 4章では逆境的小児期体験の神経発達への影響についてAdverse Childhood Experience studyが取り上げられていますが、この研究は、『健康格差』のテーマ: 「健康には社会的勾配があること」「ほとんど誰もが健康の不平等にさらされていること」を鮮…

もっと読みたい『健康格差』ブックリスト

マーモット『健康格差』では、様々な論文や報告の他、近年の一般科学書ベストセラーがいくつも参照されています。邦訳されている本も多いので、もっと読みたい人向けに便利リストを作ってみました。 ・かなり重要、何度も参照されています アマルティア・セ…

健康格差 第4章

担当:谷川 ◼︎小児期の経験は成人期の健康に影響を与える 子どもが生まれ、育ち、発達する環境が大人になってからの健康および健康の不平等に大事であるという学者がいる。このトピックに関する具体的な研究で、大人の健康に影響を与えるものには以下の2つの…

健康格差 第2章

担当:天久 章タイトル「誰の責任なのか?」 ◼︎健康の秘訣10か条 1999年 イングランド医務長官が公表したリスト(p51-52)に対して、ブリストル大学デビッド・ゴードンのグループが編集したリスト。 例えば、 「貧困地域に住むな。住んでいるなら、できるだけ…

健康格差 第3章

担当:福富 2017/12/9 ■プロセスこそ重要?➡結果も重要 ジャンケンによるケーキの分配。勝ちならもらえる、負けならもらえない。負けで全くもらえない場合、誰だって不満が残る。 ■社会正義に対するどのアプローチが健康の不公平を理解するための枠組みと行…

健康格差 第1章

担当:東 2017/12/9 社会経済的状況のよさを横軸に取り、縦軸に健康状態を取ってグラフを書く。 すると、大抵、以下のようになる。 このグラフの曲線の傾きを健康の社会的勾配と定義する。 医療科学研究所SDHプロジェクト報告書より ■社会的決定要因/社会的…

健康格差 序章

担当:東 2017/12/9 ■せっかく治療した患者をなぜ病気の原因となった環境に戻すのか? ex. 依存症家族のうつ病に対する薬物療法 難民の腹痛に対する制酸剤 低い社会階層にいる人の生活習慣病 → 対症療法ではなく、原因の原因cause of cause、問題の上流upstr…