健康格差 序章(福井チーム)

2/24開催

参加者:鈴木、加藤

 

疑問点・感想など
① 「コレステロールは文化によるストレスによるものであり、食事には関係ない」→ この研究結果が卵販売会社に引用されていたということ?

卵パックの紙切れ:自分が正しい知識を持っていないと流されてしまう。健康でそういうことが起こると、生命に関わる。
② 「トップ職の人はストレスのせいで心臓病リスクが高い」と思われていたが、本当は社会的地位が低い人の方が不健康だった。
③ 「健康は政治的だ」というのが印象的だった。Drとしては予防も大切。政治的に利用されるのは…
④ 人を診る:地域・社会・国を診ていくこと
⑤ 「回避可能な健康の不平等は不正義だ」 →健康は正義なのではなく、幸福であることが正義なのでは? 健康は目的ではなく手段では。
⑥ 社会的勾配。公務員とかで例えられていたが、国の文化も当てはまるのでは??
⑦ 研究を続けていたが、やはり大切なのは、行動!

健康格差4章補足②:日本の体罰

小児期のマルトリートメントを扱った『健康格差』4章の補足で被虐待児のケアについてまとめたいのですが、その前に、先日セーブザチルドレンジャパンより「日本のしつけのための体罰等の意識・実態調査」が出ていたので、紹介しておきます(2万人に対するインターネット調査)。

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近藤克則さんインタビュー

こんな記事がありました。

オフグリッド化する医療〜身体から環境へ、未来社会の健康づくり〜 | 一般財団法人 Next Wisdom Foundation ネクストウィズダムファウンデーション

 

健康の社会的決定要因が注目されるようになった経緯が解説されていますね。教養の授業っぽい。必読です。(他の記事も面白げ。)

 

個人的に大事だなーと思ったところのスクラップ

臨床医学では、ハイリスクな因子を持つ「人」はどういう人か、という研究がやられてきた。でも、実は健康な「まち」とそうでない所があることが分かった。どういう環境、まち、社会を作るのかによって、そこに暮らす人たちの健康水準がかなり違っている。

 自己責任論を和らげる効果がありそう。

「地域によってボケやすさに3倍差がある」なんてことまだあまり知られていない。みんながそれを知れば、ボケやすいまちはイヤだと、騒ぎになって真剣に考え対応せざるをえなくなるのではないか。と考えて、健康格差の「見える化」を進めています。「見える化」は目的でなく、健康格差の縮小への合意を作るための手段です。

火付けの役割としての「見える化」。 

うつには、結構、学歴が影響していて、高学歴の人はうつになりにくい。高学歴の人にだって悩みはありますが、いろんな問題解決方法や生き方のモデルを見てたりするので、これがダメなときにはこっちがあるとか、いろんな戦略で対処ができる。支えてくれる人も多い。たとえば、中卒の人って同窓会が小学校、中学校しかないわけですよ。高校、大学、大学院と進むとそれぞれ異なる人のネットワークが加わっていく。支えてくれる人が多い人は、うつになりにくく、回復しやすいことが分かっています。おそらく大学進学率が高い社会になるとうつも減り、より健康な人が多い社会になっていくと思います。

これは盲点でした。学歴は、職業選択上有利になるというような社会経済的な要因を介して身体的精神的健康にきくのかな〜と思っていましたが、進学で新しいつながりが作れる、元のつながりが「しがらみ」であればリセットできる、というソフトなメリットも確かにありそうですね。というか、なぜ沖縄の若者たちは、地元と暴力から抜け出せないのか? / 打越正行とかでまさに指摘されているところでした。

健康に良い環境がつくれれば、必ずしも一人ひとりが大きな努力をする必要はないわけです。暮らしているだけで、さほど意識しなくても健康になってしまう。これからは、そんなコミュニティや社会づくりを目指す「0次予防」の時代。

「健康になってしまう環境づくり」、「0次予防」 。キャッチーでいいですね。

(東)

沖縄は長寿県?

沖縄フィールドワーク事前学習、2人目は福冨さん。沖縄の健康状況の相対的悪化についてです。本レポートの中では「欧米食化」「車社会化」を原因にあげてます。

私見では、ベースラインの健康化+急性病から慢性病への疾病構造変化でもともと抱えていた食・移動・飲酒・貧困などの生活習慣ファクターがより顕著になったのかなあと思ったりします。どうなんでしょうね。(東)

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沖縄の本土からの隔絶

沖縄事前学習シリーズ、1人目は小西くん。フィールドワークでも多分見にいきますが、基地問題について一言いいたいようです。沖縄は地理的歴史的に分断されているがゆえに本土から厄介ものを抱え込まされているという面はあるかもしれませんね。いわゆるNot In My Back Yard問題(NIMBY問題)

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wikipedia翻訳:ニューロダイバーシティ

東です。ちまちまと続けていたニューロダイバーシティ(神経多様性)の翻訳ができました。何処かの誰かが途中で投げていたので続きを訳しました。

ニューロ・ダイバーシティ: neurodiversity)は、教育障害に対するアプローチであり、様々な神経疾患は普通のヒトゲノムの差異の結果として現れるのだ、ということを提唱する[1]。この神経学的(ニューロロジカル)と多様性(ダイバーシティ)の鞄語は、1990年代後半に、神経学的多様性は本質的に病的なものであるとする通説に対抗するものとして現れた。ニューロ・ダイバーシティは、神経学的差異は、ジェンダー民族性性的指向や障害と同様に、社会的カテゴリーとして認識され尊重されるべきであると主張する。

というようなもの。まあ、論争的な思想なので、支持するにせよ支持しないにせよまずは基本的な知識を持ちたいな広めたいな、と思って訳してみました。…いろんな人がいろんなこと言ってるということはわかったかな。参考文献辿ろうかなあ。

ウィキペデイアを訳すと検索で上位にくるのでやりがいがありますね。

 ニューロ・ダイバーシティ - Wikipedia