2018-05-19から1日間の記事一覧

『経済政策で人は死ぬか?』第3章

担当:東 1997年 アジア通貨危機 IMFや世界銀行はアジアやアフリカでも急進的な緊縮政策を推している。1990年代のアジア通貨危機においても、東アジアに対して、医療や社会福祉を含む政府支出の大幅削減を条件に、融資を行った。結果、緊縮を選択した国では…

『経済政策で人は死ぬか?』第2章

第2章ではソ連崩壊後の市場経済への移行による健康への影響をみていく。 元になった論文は、こちら。 ソ連崩壊後の死亡危機 ソ連崩壊後、男性の平均寿命は1991年の64歳から1994年の58歳へと縮んだ。 ロシアの死亡動態再考(雲和広)より このような結果は決…

『経済政策で人は死ぬか?』第1章

本章では、1930年代のアメリカ、「大恐慌」の時代をみていく。 著者がBMJに載せた論文。この内容を一般向けに噛み砕いている章。以下、図の引用はここから。 不況は健康にいい!? 1929年の大恐慌以降、全死亡率は低下。あれれ??? 死因を細かくみると、大…

『経済政策で人は死ぬか?』まえがき・序

担当:東 5月6月は 経済政策で人は死ぬか?: 公衆衛生学から見た不況対策 作者: デヴィッドスタックラー,サンジェイバス,橘明美,臼井美子 出版社/メーカー: 草思社 発売日: 2014/10/15 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (27件) を見る を読んでいきま…